平沢さん宛てのスカウトメールは、6月と7月にそれぞれ1通ずつ届いた。
「登録してすぐスカウトメールが届いた時、うれしさより、正直なところ、わからないという感じでした。でも『せっかくメールが来たんだからとりあえず話を聞いてみよう』という思いで返信したんです。コンサルタントとの面談も初めてだったし、全てに対して『どんなものなのかな』と様子を見てみるような、どちらかというと興味本位な気持ちでした」
面談後、コンサルタントからは書面で4社紹介され、通勤できそうにない遠方の会社はその場で断ったものの、ほかの会社は、「話を聞くだけでも」という思いから、選考に進めてもらった。しかしそれから、なぜか急に連絡が来なくなり、7月に入って、その人材紹介会社とは全く連絡が途絶えてしまう。
「こんなものなのかな……とあきらめていたところ、7月半ばに、またスカウトメールが来たんです」。
それは、アヴァンティスタッフの岩本浩明コンサルタントからのものだった。この時も平沢さんは、「話だけでも聞いてみよう」という思いで返信、7月末に面談に臨んだのだが――。
「その時用意した履歴書には、今思い返しても恥ずかしいんですが、携帯電話のカメラで撮った私服姿の写真を貼っていた(※2)んです。それに履歴書や職務経歴書の書き方もよくわからず、とてもわかりづらいものだったと思います。でも岩本さんは事例を見せてくださったり、一から丁寧に適切にアドバイスして下さいました(※3)」
岩本氏の指導を受けて、平沢さんの気持ちも徐々に転職に傾き、前向きになってきた。
「面談の際に、建材を取り扱う商社を紹介されたんです。本社は大阪なんですが、勤務先は東京営業所。社長が出張で東京に来る時、面接を受けてみないかという話でした」
職種は営業。営業支援として客先に出向いていたとはいえ、未経験の職種だった。
「ただ岩本さんの話を聞くと、営業といっても飛び込み営業はなく、ノルマもないということで、それならできるかもしれないという思いがありました。たとえ未経験ゆえに苦労することがあっても、今よりはマシだという気持ちもあった(笑)。それに、会社自体は小規模ながらも非常に教育熱心だという説明にも魅力を感じましたし、給料も満足できる金額だったので、話を進めていただきたいとお願いしました」。
やがて8月に入り、面接の日はやって来た。
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